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シックハウスについて 【 住まいとシックハウス 】

建物とシックハウスの密接なつながり

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名前に「ハウス」の言葉を含むからには、細かい部分までは詳しく知らなくても、「シックハウス」が家や建物と深く関わることは、容易に理解することができると思います。では、どんなところでシックハウスと建物がつながっているのでしょうか?マイホームを建てる時や購入を検討する時は、建築の途中経過や内部の見学を行いますね。住まいとシックハウスのあまりありがたくない関係は、実を言うと完成前から既にスタートが切られていて、そこから長期間にわたって継続されるものでもあるのです。

家を建てるという作業には色々と必要な物があって、単純に建材を組み立てるだけではありません。そこには柱や土台が腐らないようにする「防腐剤」や、外部からの影響を受けにくくする「断熱材」、美しい外観の維持や壁面保護の目的を持つ「塗料」など、多くの薬品類も使用されています。

さらに、最近の住宅には密閉性や強度・耐震性なども求められるため、建材自体に新素材を含んだものが用いられる傾向にあり、これによってオシャレな内装や工事期間の短縮・加工のし易さなどが格段に進歩して、住人や持ち主の要望が広く取り入れられるようになりました。しかし、多くのメリットがあるのと同じように、デメリットもないわけではありません。建材や薬品の中には人体に少なからず害を及ぼすものがあり、それらに囲まれて暮らすことは「シックハウス」の危険を伴うということでもあります。

また、完成から長時間が経過している建物の場合でも、リフォームや経年劣化による修繕などに際して、薬品や塗料・新建材の使用は必要不可欠なことですし、新品とは違いますからダニやカビ・埃などの「ハウスダスト」も全く発生しないということはないでしょう。

まずは「知る」こと  そして、予防へ

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これが「住まい」と「シックハウス」の結びつきとも言えるもので、ここだけ見ればアレルギー体質の人にとっては絶望的な現実のようにさえ思えます。ただ、何が何でもシックハウスを覚悟しなくてはならないということではなく、そのために国がシックハウスの原因となる代表的な科学物質に「ガイドライン」を設けていて、基準値を上回った場合には改善が促される仕組みが出来上がっているのです。
つまり、住まいとシックハウスは切っても切れない関係にありますが、それがすなわち健康を損なうことにつながるという理屈は成り立たないものと言えます。どんな危険でも予め起き得る可能性があることを知っているのといないのとでは、心構えや準備の点で大きな差が生じるのは当然のこと。大切なのはそこに存在する事実をありのままに捉えて先を予測し、放置した場合に被るだろう障害をどうしたら回避できるのか、あらゆる要素を踏まえた上で考えることではないでしょうか?

人の生涯で最も大きな買い物と言われている「住まい」を、より住みやすい安全なものとするための第一歩は、住空間とシックハウスの間にある「密接な関係」に目を向けることから始まると言っても過言ではないかも知れません。

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