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シックハウスについて 【 シックハウスの正体とは? 】

症状には個人差があります

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私たちの日常生活で「シックハウス」というものが、何かにつけて取り沙汰されるようになってから、今日に至るまで随分と長い時間が経過しましたが、名前だけが独り歩きしているのが現状で、詳しい内容を知っている人はまだ少ないようです。「シックハウス」は正式に言うと「シック・ビルディング・シンドローム」ですが、この際そんなことは置いておくとしても、名称に「シック(病気)」が付くのは見過ごせません。しかも「ハウス」が指すのは、当たり前ですが「家」のこと。つまり、シックハウスとは「住空間に起因する病的な症状」の総称であり、建築物の中で暮らす我々にとって非常に深刻な問題なのです。

一般的にシックハウスは「症候群」とセットで使われますが、これは人によって症状が様々に分かれているから。頭痛がしたり目や喉に違和感を覚えたり、皮膚のあちこちに湿疹やかゆみが発生したり、とにかく「何となく体調が悪くなる」のが特徴で、ひどくなると発熱や吐き気・呼吸困難などの重篤な状態に発展するケースも。中には一人でいくつもの症状を訴える例も存在し、その数は医学の進歩した現代でも増加の傾向を示しています。

このように恐ろしいシックハウスの最も厄介な点は、生活を営む「家」や「建物」の中に原因があるところ。ただし、シックハウスは誰にでも起こり得るものですが、個人差も大きいということを覚えておいて下さい。これは同じ家で生活を共にする家族であっても例外ではなく、1人にシックハウスの症状が認められたとしても、他の人が必ずしも同じような状態になるとは限らないのです。

「シックハウス」の正体を見極め、理想的な住環境の構築を

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人間には生まれつき「抵抗力」というものが備わっていて、少しばかり悪い物が体内に取り込まれても、それを排除する素晴らしい仕組みを持っています。しかし、この「抵抗力」にも個人差があり、同じ条件で同じものが体の中に入った場合、抵抗力の強い人はうまく排除できますが、逆に抵抗力の弱い人はそれが出来ません。

良い例が毎年のように人々を悩ませている「花粉症」で、外出時はマスクやメガネなどで「重装備」する人がいれば、シーズン中であるにも関わらず全く意に介さない人もいます。ここまで説明すればもうお分かりのことと思いますが、花粉症の原因が「花粉の引き起こすアレルギー」であるように、シックハウスは「家屋や建物にまつわる一種のアレルギー」だと言うことが出来ます。そして、アレルギーと名の付くものほど症状や種類が多く、その表れ方が人によって大きく異なるのも周知の事実。

これが今の世の中で爆発的に増えている「シックハウス」の正体とも言うべきものであり、世界有数の地震大国として知られた日本の建設技術をもってしても、なお根絶が実現されていない重大な社会問題でもあることを覚えておかなくてはなりません。なぜならば、対象の本質を知ることは具体的な対策を講じるための、重要なヒントにつながることを意味しているからに他ならず、それが最終的に安心で快適な生活の獲得へと続いているからです。シックハウスの正体をその目で見極めて、理想的な住環境の構築を目指しましょう。

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