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シックハウスについて 【 シックハウスと補償制度 】

シックハウスの影響を受けた場合の補償は

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世の中に自分から進んで「シックハウス」の影響を受けようという人はいないと思いますが、仮にシックハウスの症状が発生してしまったら、病院に通って医師の診察を受けたり薬を飲んだりと、日常生活を営む上での制約が増えるだけでなく、治療が長引けば金銭面での負担もバカにならなくなってきます。

しかし、シックハウスに対する「補償制度」と呼べるものもないわけではありません。医療機関でかかった費用の全額を支払わずに済む「健康保険」も、その中に含まれる「補償制度」の一種であると言えますし、万一の場合に備えて加入している「生損保」などもその一つ。これらを上手に活用すれば経済的な圧迫を和らげる有効な手段となります。

医療行為や治療費そのものに対して適用される健康保険はともかくとして、一般の生命保険には病名によって給付の対象外となるものもあるようですので、加入しているからと言って安心せずに詳しい内容を聞くなどしておくと良いでしょう。とは言っても最近はニーズの多様化が進んだせいもあり、シックハウスを補償範囲に含む保険も普及していますので、保険の内容にも時代に合わせた変化が反映されているが現状です。

公的に設けられた基準や、公共機関の利用について

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厚生労働省では建材などに使われる化学物質の量を規定しており、空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度にも基準を設けていますので、これを満たしていない建物を使用し続けた結果として、身体に異常が発生したことが証明されれば「損害賠償」という形で補償されることになります。また、建物に関する補償という意味では「損害保険」の存在も忘れてはいけません。影響が及んだのは人体だとしても原因は「建物」ですから、この場合も薬品や化学物質の具体的な数値が建物の抱える危険性の証拠となります。

空気中の化学物質を計測することは素人に不可能ですが、保健所などの公共機関に連絡して事情を説明すると、専門の係員が都合の良い日に来てくれますので、シックハウスが疑われるようならば、積極的に利用してみることをお薦めします。

シックハウスと補償をテーマに考えてみると、こうした国の推進する施策や公的な制度、生損保や極端な場合は裁判による損害賠償など、思いのほか色々な仕組みがあるものですが、一番良いのはシックハウスの心配がない家で暮らせること。そのために実施する事前の確認や対策は、必要不可欠なことであると同時に、自分や家族を守るための義務でもあるのです。

シックハウスで被害に遭った場合を想定するのは非常に大切ですが、そのずっと手前でできることもたくさんあるという真実に思いを巡らしてみて下さいね。

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