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シックハウスについて 【 建設業界 vs シックハウス 】

建築業者にとってのシックハウス

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もし、生活を営む場となる家に「シックハウス」の危険があるとしたら、高いお金を払ってまで住みたいと思う人はどのくらいいるでしょうか。住む人がいなければ、家はただの箱も同然。これは作り手である建築関係の企業にとっても非常に頭の痛い問題です。

しかし、業者も決してただ手をこまねいているだけでありません。より良い住環境を多くの人たちに提供すべく、問題の解決に向けて様々な試行錯誤が続けられているのです。人を幸せにする住まいや建物の完成に全力を注ぐ各関連企業とシックハウスの間では、いつ果てるともない激しい闘いが繰り広げられています。その内容とは一体どんなことなのでしょうか?

住宅の建築に関わるのは建築会社を軸とする各方面のプロが結集した専門家集団ですが、それぞれの分野において色々な物が絶えず研究・開発されていて、ザッと挙げただけでも各種建材や塗料、接着剤・断熱材・壁紙・床材・畳など、枚挙にいとまがありません。

これらの「部品」から発生する化学物質や細かい塵・埃が、空気中に溶け込んだり漂ったりするのがシックハウスの原因ですので、建物や建築のエキスパートである彼らが目標としているのは、その影響を最終的には「ゼロ」にするということです。各関連企業に製品の開発や試作のテストを行う研究部門が設けられているわけは、シックハウスをなくすという目的が大きな部分を占めているのです。

この他にも、建設業界には消費者の声に耳を傾ける「相談窓口」を設置し、住まいに関する諸々で悩む人たちに適切なアドバイスをすると同時に、拾い上げた多くの意見を業務に有効活用している企業もたくさん存在します。

建築業界の取り組み

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一口にシックハウスと言っても症例は千差万別ですので、業界内だけで全てを把握するのは不可能なこと。建築に使われる素材も多種多様で細分化されてきた現代では、実際に建物を使用している人々からのダイレクトな情報提供が、理想の住宅建築を実現させる何よりの近道にもなるわけですから、業者と話す機会に恵まれたら良いチャンスですので、どんなに些細なことでも遠慮せず、考えていることや思っていることを質問してみましょう。
このように直接原因となる建材や素材を徹底的な分析と、現場の状況を知るために想定されるあらゆる方法が、建設に携わる多くの業者によって駆使されることで、シックハウスの詳しい仕組みも徐々に解明され、少しずつ解決の方向へと動き出す傾向が見られます。

地震大国でもある日本では災害に強い建築技術が発展し、最近は装飾性や気密性の高い住宅・建築物も増えていますが、その進化ゆえにシックハウスのような問題が発生しているのも、否定できない事実であることを知っておいて下さい。

そして、それを解消させるために業界全体が一つになって様々な取り組みを行い、特に重大な課題となっているシックハウスに敢然と立ち向かっていることを、彼らの作り上げた「家」に住む私たちは決して忘れることがあってはなりません。

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