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シックハウスについて 【 無添加住宅とシックハウスの関係 】

いま、無添加住宅が注目されています

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工業化の波が打ち寄せて目覚ましい発展を遂げ、誰もが憧れの眼差しを向けるような、素晴らしい住宅や建物を提供する建築業界。しかし、進んだ技術はその一方で「シックハウス」という「建築物の天敵」も生み出してしまうことになりました。

人々の暮らしの中に静かな侵攻を始めた脅威は、専門家たちによって様々な研究がなされた結果、建物に使われているほぼ全ての材料に原因があると判明。美しさやコストパフォーマンス・手軽さを追求し、人が自らの手で作り上げた化学物質や薬品などが、皮肉なことに自分自身を苦しめる元凶となったのです。

そして、時はさらに巡って「エコロジー」や「環境保護」が盛んに叫ばれる現代。もはや見過ごせないほどの社会問題となったシックハウスを向こうに回し、画期的な建築物として注目を浴びているのが「無添加住宅」と呼ばれる家屋です。

食料品や飲料などで頻繁に耳にする「無添加」とは、余分な物が一切加えられていないという意味。つまり、食べ物で言えば合成着色料や防腐剤などに相当する物質が、ほとんど使用されていない住宅を指した呼び名です。この一点だけを取り上げてみても、無添加住宅がどんなに健康的な構造か、察しが付くというものではないでしょうか。

無添加住宅の材料は接着剤で固めた「合板」と全く違う「天然木」のムク材、優れた耐久性と空気を浄化する作用を持つ漆喰の壁材、食べられる素材で作られた「米糊」や「膠」の接着剤、効果の高さと味わい深さが同居する「柿渋」を使った防腐・防虫剤など、人体に悪影響を及ぼすような要素が見つかりません。

自然のままの素材を使用した無添加住宅

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今の家に慣れた目で「欠点」のように見える部分を挙げるとしたら、ムク材を使用することによる若干の「反り」や「歪み」、湿気の吸収や発散で起きる壁材の「隙間」、乾燥などを原因とする細かい「ひび割れ」などですが、これらは無添加住宅でなくても同様に発生します。シックハウスの危険に晒されながら生活することを思えば、どちらが安心できる住まいなのかは考えるまでもないでしょう。
他との比較で無添加住宅の長所を挙げましたが、本当に知っておいていただきたいのは、日本の家屋や建物が昔はみんな無添加だったということ。それは私たちを苦しめるシックハウスというものが、全くと言っても良いほど見当たらなかった時代のあったことを、無添加住宅の存在が証明してくれるところに通じます。

自然の中にあるがままのナチュラルな素材を使用しているがゆえに、頻繁ではないにせよメンテナンスにも気を配らなければならない無添加住宅ですが、家族がいつでも笑顔でいられる場所の手入れをするのは当たり前だと思いませんか?

これからの建築業界で建物におけるシックハウスの解決は、何を置いても優先される重要課題となっていくでしょう。長年にわたって人々を悩ませた問題に希望の光を差し込む結果となった「無添加住宅」は、今後の住まいがあるべき姿を凝縮した心休まる住空間と言って良いのではないでしょうか。

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