和室の畳
2013/12/31やっぱり畳は気持ちいい。
畳のある空間って、なんだか安らぎますよね。日本の住宅とは切っても切れないこの畳。下から冷えてくるということもなく断熱性に優れ、昔から愛されてきました。
多くの家庭に使われている畳。
しかしながら、この畳にも危険な薬剤を使われた畳というものもあります。
畳の構造を分けると、「畳床」、「畳表」、「畳緑」と三つに分けることができます。
「畳表」は、畳の原料としてよく知れている、い草で主にできていて、畳の表面に使われています。
「畳床」は主に藁で作られています。畳の多くを占めています。い草でできた表面の下に使われます。
「畳縁」は畳の”縁(へり)”のことで、畳を補強するために布を縫い付けています。
見てわかるし想像してもわかりますが、畳は自然素材を使っています。それが畳のいいところなのですが、自然素材の一番の敵はやはり虫です。
一番気をつけるのは「畳床」で、ここには防虫処理を施すよう義務付けられています。
つまり、防虫剤を使うということです。防虫剤にもいろいろあり、危険なものや比較的安全なものなどあります。ものによっては藁ではない素材を使うこともあります。
無添加の住宅を目指すとしたらここもチェックする項目のひとつだと思います。
さらに「畳表」ですが、日本に出回っているい草のほとんどは中国産だそうです。
もちろん生えているときに虫がつかないよう、防虫剤が使われます。中国産は国産のい草にくらべ色も劣るので着色料で着色もされます。
また、防虫剤も使われずダニやカビの発生も抑えられる、ポリプロピレンでできているものや和紙でできているものなどもあるようです。
こういうところもチェックする項目のひとつですね。
自然素材だからと安心しがちな畳ですが、無添加の住宅としては気をつけなければならない建材のひとつでもあると思います。
新たな素材や製品も出てきているので、探してみるのもよいかもしれません。